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カービュー マーケットウォッチ(2009年7月)

 自動車総合サイト「carview.co.jp」を運営する株式会社カービュー(本社:東京都中央区、代表取締役:松本 基)は、社団法人 日本自動車販売協会連合会が公表する「月間登録台数ランキング」をもとに、日本国内における自動車マーケットの動きを独自分析する。

カービュー編集部の独自分析

国産乗用車、軽乗用車、輸入車とも下落率が縮小!

特に国産乗用車は8.8%とマイナスがひとケタ台に

 今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した6 月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車、軽乗用車を含め、国内で販売された乗用車全体では31 万9386 台で、前年同月比87.8%と11 カ月連続のマイナスとなった。ただし、下落率は前月より5.2 ポイント減少し、3 カ月連続で回復の兆しを見せている。4 月から導入されたエコカー減税や新車購入補助金制度といった支援策が着実に実を結びつつあるようだ。

 この復調傾向の牽引役となったのは、もちろん「トヨタ プリウス」。すでに20 万台に迫る受注を獲得(いまオーダーしても納車は来年3 月に間に合うかどうかといった状況)しているだけに、6 月は2 万2292 台(新型のみでは2 万1192 台)で前年同月比357.8%とダントツの売れ行きに。2 位は軽乗用車の「スズキ ワゴンR」の1 万6185 台だから、その差6107 台。
プリウスの圧倒的な売れ行きがわかるはずだ。しかし、メーカーごとの乗用車合計を見ると、そのトヨタでさえ10 万1101 台で前年同月比91.4%。クルマ市場の全体としては、まだまだ厳しい状況が続いている。

 輸入車と軽自動車を除く3/5 ナンバーの国産乗用車は20 万2214 台で前年同月比91.2%(日産デュアリスの輸入分含む)。メーカーごとの合計では、「インサイト」や「フリード」が好調のホンダと「アクセラ」をモデルチェンジしたマツダ以外は前年同月比がマイナス。前月は前年同月比94.0%まで復調した日産も、6 月は79.8%と落ち込んでしまった。月間ランキング
はトップ5 まで「プリウス」、「フィット」、「ヴィッツ」、「インサイト」、「パッソ」とトヨタ/ホンダ勢が占め、日産は「セレナ」のみトップ10 入り。ニューモデルでは「スバル レガシィ」が3040 台(前年同月比133.0%)で22 位、「マツダ アクセラ」が2713 台(同217.0%)と上位をうかがう勢いなのが注目される。

 また軽乗用車は全体では9 万9550 台で前年同月比82.2%と下落率は1.3 ポイント回復したものの、7 カ月連速の前年割れ。輸入車(乗用車のみ)は日本メーカー製を含む全体では1 万7623 台で前年同月比83.0%、海外メーカー製のみでも1 万7118 台で83.2%と、ともに14 カ月連続のマイナスだが、下落率は2.8 ポイント減少と、小幅ながら下げ止まり傾向を示す結果となった。

 

ココも気になる! その1

各メーカーともハイブリッドカー開発に力を注ぐ!

 6 月単月で2 万台以上売り上げた「トヨタ プリウス」はもちろん、2 月に投入された「ホンダ インサイト」も月間販売目標5000 台を軽く上回る8782 台。月平均でも7200 台超と好調な売れ行きだ。この爆発的なハイブリッドカー人気は高級車ブランド、レクサスでも同様で、メインは4 月から販売が開始されたプレミアムSUV の「RX450h」だが、ハイブリッドカーがレクサス全体の約半数を占める勢いになっている。

 まさにブームともいえるハイブリッドカーだけに、各メーカーともハイブリッドカーの開発スピードを上げはじめた。まずホンダは2007 年の東京モーターショーにコンセプトモデルとして出品されたハイブリッドスポーツ「CR-Z」を来年2 月に、そして「フィット」のハイブリッドモデルを来年中に販売することを発表。さらに中・大型車用の新しいハイブリッドシステムも開発中とのことだ。マツダも2010 年代半ばという当初の予定を大幅に早める見通し。また、これまで「i-MiEV」のような電気自動車に力を入れていた三菱もインサイト同様のパラレル式ハイブリッド(エンジンを電気モーターが補助する方式)を「コルト」や小型SUV に搭載することを検討しているという。

 そしてハイブリッドカーの先駆メーカー、トヨタは7 月14 日にレクサスにセダンタイプの「HS250h」を発表したほか、2011~12 年にはヴィッツクラスのハイブリッドカーを投入する予定。さらにヨーロッパでオーリス(ヨーロッパではカローラシリーズのハッチバックモデルとして販売中)ベースのハイブリッドカーを生産するという。21 世紀は本当にハイブリッドカーの時代となるのか、要注目だ。

ココも気になる! その2

上半期の車名別ランキングでゴルフがトップ

 輸入車の販売データを集計している日本自動車輸入組合(JAIA)は通常、メーカーブランド別のデータしか公表しないが、3 カ月ごとに車名別の速報データを発表する。そこで今回は海外メーカー製乗用車の今年上半期、1~6 月累計によるベスト10 をチェックすることにしよう。

 1 位は「VW ゴルフ」で1 万851 台(前年同期比88.5%/前年順位1 位)、以下、2 位「BMW3 シリーズ」5994 台(同63.8%/同2 位)、3 位「メルセデス・ベンツ C クラス」5346 台(同70.6%/同3 位)、4 位「BMW MINI」5312 台(同76.1%/同4 位)、5 位「アウディ A4 シリーズ」3104 台(同114.5%/同8 位)、6 位「VW ポロ」2901 台(同48.0%/同5 位)、7 位「BMW 1 シリーズ」2535 台(同69.5%/同6 位)、8 位「メルセデス・ベンツ E クラス」2161 台(同81.9%/同9 位)、9 位「アウディ A3 シリーズ」1940 台(同106.1%/同16 位)、10 位「メルセデス・ベンツ B クラス」1840 台(同61.8%/同7 位)となった。

 トップ3 は順当にゴルフ、3 シリーズ、C クラスのドイツ勢が占めたが、前年同期比はいずれも大幅なマイナス。景気の影響をモロに受けた形だ。ただゴルフは今年4 月にモデルチェンジしたばかりなので、後半の伸びに期待。8 位につけたE クラスも5 月にモデルチェンジしたばかりだが、高価格車だけにどこまで売れ行きを挽回できるか要チェックだ。

 このほか、A4 が5 位、A3 は9 位と、ともにランクアップを果たしたアウディ勢は前年同期比もプラスとなり、絶好調。またベスト10 圏外だが、「フィアット 500」が上半期1451 台で13 位にジャンプアップ。国産車がエコカーブームに沸くなか、イタリア車ならではのデザイン性が人気となったようだ。